転がり軸受の潤滑の目的は、軸受内部の摩擦と摩耗を減らし、焼き付きを防ぐことです。その潤滑効果は次のとおりです。
1、摩擦と摩耗を減らします
フェルールと軸受を構成する転動体とリテーナの相互接触部では、金属の接触を防ぎ、摩擦や摩耗を低減します。
2、疲労寿命を延ばす
回転中に転がり接触面が十分に潤滑されると、ベアリングの転がり疲労寿命が長くなります。逆に、オイルの粘度が低く、潤滑油の膜厚が悪く、短くなります。
3、摩擦熱を放出し、冷却
循環油供給方式等により、摩擦による熱や外部からの熱を放出して冷却することができる。ベアリングの過熱を防ぎ、潤滑剤自体の経年劣化を防ぎます。
4、その他
また、軸受内部への異物の侵入やサビや腐食を防止する効果もあります。
投稿時間:2021年6月21日